「この化粧水を使えば、毛穴レスな陶器肌に!」
「開いた毛穴をキュッと引き締める!」
化粧品や美容商材のLP(ランディングページ)や広告バナーを作成する際、このような魅力的なコピーを使いたくなる瞬間は多いはずです。しかし、実はその表現、薬機法(旧薬事法)において重大なリスクを含んでいる可能性があります。
毛穴に関する悩みは深く、ユーザーの検索ニーズも非常に高い分野です。だからこそ、広告表現の規制も厳しく、「どこまで書いていいのかわからない」と悩むマーケティング担当者様が後を絶ちません。
この記事では、薬機法・景表法などの広告法務を支援する「アドミル」が、2026年現在の基準に基づき、「毛穴」に関するOK/NGラインと、売上を守りながら法を遵守するための「言い換え表現」を徹底解説します。
なぜ「毛穴」に関する表現は薬機法で厳しく規制されるのか?
そもそも、なぜ「毛穴をなくす」「毛穴を閉じる」といった表現はNGとされるのでしょうか。その理由は、化粧品に認められた「効能効果の範囲」と「身体の構造機能」に関わるルールにあります。

化粧品の効能効果ガイドライン(事実是認)
化粧品の広告で標ぼうできる効能効果は、厚生労働省が定める「化粧品の効能効果の範囲」にある全56項目に限られています。
この56項目の中に、以下のような言葉は存在しません。
- 毛穴をなくす
- 毛穴を閉じる
- 毛穴の構造を変える
つまり、これら本来の肌構造を変えるような表現は、化粧品の範囲を逸脱しているため、薬機法(医薬品医療機器等法)第66条の「虚偽・誇大広告」に該当する恐れがあります。
参考:化粧品の効能効果の範囲(厚生労働省医薬食品局長通知) ※平成23年改正を含む
「事実」と「物理的効果」の違い
薬機法を理解する上で重要なのが、「事実」と「物理的効果」の切り分けです。
- 事実(身体的変化):
肌そのものが変化すること。化粧品では基本的に「角質層までの保湿」や「肌荒れを防ぐ」程度しか認められません。「毛穴が消えてなくなる」というのは、皮膚の構造変化にあたるためNGです。 - 物理的効果(メーキャップ・洗浄):
「塗ることで隠す」「洗うことで汚れを取る」という物理的な作用です。これは事実としての変化ではないため、表現可能な範囲が広がります。
この違いを理解することが、安全なクリエイティブ制作の第一歩です。
【OK/NG判定】よくある「毛穴」訴求の薬機法チェック
ここでは、具体的によく使われるキーワードについて、文脈ごとのOK/NG判定を見ていきましょう。

「毛穴レス」は文脈次第
検索ボリュームも多い「毛穴レス」という言葉ですが、商品のカテゴリによって判断が分かれます。
- NG例(スキンケア):
「この美容液で毛穴レスな肌に生まれ変わる」
→ 肌の構造自体が変化して毛穴が消滅したように受け取れるためNGです。 - OK例(メーキャップ):
「ファンデーションで毛穴レスな肌に見せる」
→ 「見せる」というメーキャップ効果(物理的効果)であれば可能です。ただし、「※メーキャップ効果による」といった打消し表示を併記することが推奨されます。
「毛穴の引き締め」は収れん効果ならOK
「開いた毛穴を閉じる」という表現は、身体機能の変化にあたるためNGです。しかし、「肌を引き締める」という効能は、化粧品の効能効果の範囲(56項目)に含まれています。
- OK表現: 「肌を引き締めて、キメを整える」
- 注意点: 「毛穴」という単語と直接結びつけて「毛穴を引き締める」と書くことは、行政の指導担当者によってはNGと判断されるリスク(グレーゾーン)があります。「肌をひきしめる」という表現に留めるか、文脈に注意が必要です。
「毛穴の黒ずみ・汚れ」は洗浄効果ならOK
洗顔料やクレンジングの場合、「洗浄により汚れを落とすこと」は事実に基づけば表現可能です。
- NG例: 「黒ずみが消える」「シミが剥がれ落ちる」
→ メラニン色素などの組織が変化・消失するような表現はNGです。 - OK例: 「毛穴の汚れを洗い流す」「古い角質や汚れを落として、肌を明るく見せる」
「毛穴ケア」という言葉の定義
単に「毛穴ケア」とだけ記載すると、「毛穴をなくすケア(治療)」なのか「汚れを落とすケア」なのか曖昧になり、優良誤認を招く恐れがあります。
使用する場合は、近くに「※毛穴の汚れを洗い流すこと」や「※乾燥してキメが乱れた肌を保湿すること」といった定義(注釈)を明記することで、リスクを低減できます。
化粧品と医薬部外品(薬用化粧品)での表現の違い
一般的な「化粧品」と、厚生労働大臣の承認を受けた「医薬部外品(薬用化粧品)」では、言える範囲が異なります。
医薬部外品なら「ニキビ予防」文脈が可能
医薬部外品において、有効成分(殺菌成分や抗炎症成分など)が配合されている場合、特定の効能効果を謳うことができます。
例えば、「毛穴詰まり」に関して:
- 化粧品: 「洗浄により毛穴詰まり(汚れ)を流す」まで。
- 医薬部外品: 「ニキビを防ぐ」という効能が認められていれば、その文脈の中で「毛穴詰まりを防いでニキビを予防する」といった訴求がしやすくなります。
※ただし、医薬部外品であっても「毛穴自体を消す・縮小させる」という表現は認められていません。
【シーン別】毛穴訴求のOK言い換え表現一覧
ここからは、明日から使える具体的な「言い換え表現」をご紹介します。クリエイティブ制作の参考にしてください。
スキンケア(化粧水・美容液・クリーム)の場合
スキンケアでは「保湿」と「キメ」にフォーカスするのが正攻法です。
| NG表現(リスク高) | OK言い換え表現(リスク低) |
| 毛穴が消える、なくなる | キメを整えて、毛穴を目立たなくする |
| 毛穴を修復する | 乾燥による毛穴の目立ちにうるおいを与える |
| 開いた毛穴が閉じる | 肌をひきしめる |
| たるみ毛穴を改善 | ハリを与えて、なめらかな肌へ |
洗顔・クレンジングの場合
「洗浄」という物理的アクションを魅力的に伝えます。
| NG表現(リスク高) | OK言い換え表現(リスク低) |
| 毛穴の奥から根こそぎ除去 | 毛穴の奥の汚れまでスッキリ洗う |
| 黒ずみがポロっと取れる | 黒ずみ汚れを分解・吸着して落とす |
| いちご鼻が治る | いちご鼻の原因となる角栓汚れをオフ |
ファンデーション(メーキャップ)の場合
「隠す」「見せる」という視覚効果を強調します。
| NG表現(リスク高) | OK言い換え表現(リスク低) |
| 毛穴がなくなるファンデ | 毛穴をカバーするファンデーション |
| 素肌そのものが毛穴レスに | 陶器のようなつるんとした肌に見せる |
| 凸凹が平らになる(修復) | 凸凹を埋めて、フラットな肌に仕上げる |
攻めの表現と守りの法務チェックを両立させるには?

曖昧な「グレーゾーン」の判断は難しい
「この表現、他社もやってるから大丈夫だろう」
そう思って真似をした結果、景品表示法の「優良誤認表示」で措置命令を受けたり、行政指導が入ったりするケースは後を絶ちません。また、媒体(Google広告、Yahoo!広告、LINE広告、Meta広告など)の審査基準は法律以上に厳しい場合もあり、出稿停止になることも頻繁にあります。
特に毛穴表現は、「言い方ひとつ」で白にも黒にもなる非常にデリケートな領域です。
AIチェックツール「アドミル」でリスクを可視化
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- 代替表現の提案: 単に「ダメ」と言うだけでなく、「どう書き換えればOKか」という代替案をAIが提案。クリエイティブの質を落とさずに修正が可能です。
- 動画広告の審査にも対応: テキストや静止画だけでなく、チェックが煩雑になりがちな動画クリエイティブ(映像・音声・テロップ)も、AIが解析してリスクを判定します。
まとめ
化粧品広告において「毛穴」を訴求する場合、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 「毛穴をなくす」「閉じる」といった構造変化はNG。
- スキンケアなら「保湿・キメ・収れん」、洗顔なら「洗浄」、メイクなら「物理的カバー」に言い換える。
- 自己判断は避け、必ず最新のガイドラインやツールでチェックする。
法律を守ることは、貴社のブランドとお客様を守ることに繋がります。
リスクを恐れて表現を弱めるのではなく、正しい知識とツールを使って、「攻め」と「守り」を両立した強いクリエイティブを作成しましょう。
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※本記事は情報提供を目的としており、具体的な法律判断を保証するものではありません。個別の事案については、専門家や管轄の行政庁へご相談ください。

