株式会社ブリーチ
管理部 的山 敦宏 様(中央)
管理部 細川 真歩 様(右)
アドミル株式会社
代表取締役社長 大曽根 太郎(左)
案件数の急拡大に伴い、広告の表現や法令遵守のチェック業務が大幅に増加している中で、広告審査のDX化と人員リソースの最適化を課題に感じていた株式会社ブリーチ。
同社が導入したのは、広告審査管理プラットフォーム「アドミル」でした。
OCR機能を活用して動画や画像内の細かい表記を逃さずチェックできるほか、レギュレーションやNGワードの一元管理によって審査基準を標準化。
その結果、広告審査のDX化、人的リソースの最適化に成功しました。
今回は広告審査担当の的山氏、細川氏をお迎えし、「アドミル」の具体的な運用方法や導入後の変化、さらに今後期待するAIの進化について伺いました。
ー導入の背景と目的
アドミル 大曽根:本日はよろしくお願いします。まず「アドミル」を導入した背景や目的についてお聞かせいただければと思います。
的山氏: はい、こちらこそよろしくお願いします。弊社では案件数の急拡大に伴い、広告審査が大幅に増加しており、人員の配置が課題になっていたんです。
特に法務としては、各媒体社(GoogleやYahoo!、Facebook、Instagramなど)のルールや表現基準を守る必要がありますが、一部の担当者だけに作業が集中すると、どうしても対応が遅れたりすることがありますよね。
そこで、社内の事業部のニーズと法務側のニーズを合致させて効率化したい、という思いが強くなったんです。それが「アドミル」を導入した大きなきっかけですね。
ー「アドミル」の利用状況
アドミル 大曽根:ありがとうございます。では「アドミル」の利用状況についてお伺いします。どのような業務で、どれくらいの頻度でお使いいただいているのでしょうか?
的山氏: メインの使い方としては、事業部が作成した広告に対する法務チェックですね。広告審査のプロセスを「アドミル」で効率化しています。
細川氏: そうなんです。実際に広告を確認するとき、見落としがちな小さな部分にまで「アドミル」が反応してくれるので助かっています。
例えば画像に小さく書かれたURLが無効になっているのを教えてくれた時は、「こんな細かい所まで指摘してくれるんだ!」と感動しました。
的山氏: まさに人間が見落としそうなところを自動で拾ってくれるので、二重チェック的な意味でも安心ですし、細かい箇所の修正漏れを防げるのは、大きな効率化につながっていますね。
ーナレッジの蓄積
アドミル 大曽根:ありがとうございます。ではナレッジの蓄積について伺います。広告審査は属人化しがちですが、「アドミル」で社内に蓄積されている知見はありますか?
細川氏: はい、かなり活用させていただいています。こちらでNGワードを都度登録して「一括でチェックできる仕組み」を作っているのですが、手動でキーワードを更新する手間はそこまで苦にならないです。現行ルールをまとめる際についでに登録していく形ですね。
的山氏: レギュレーション更新時にまとめてキーワードを登録することで、次回以降の審査担当者が同じ基準でチェックできます。まさにナレッジが標準化されている感覚があります。「新しい表現」や「規制動向の変化」にも、随時対応しやすくなりましたね。
ーリソースの最適化について
アドミル 大曽根:では、人的リソースの最適化の側面についてはいかがでしょうか?
的山氏: そうですね。私も法務として広告審査以外にも業務がある中で、以前より一つの審査にかける時間を抑えることができるようになりました。結果的に、現在と同じ人員でより多くの広告審査を対応できるようになっため、適切に人的リソースを投下できている実感があります。
細川氏: 私の業務も以前は「広告審査に10割」くらいだったのが、「広告審査に8割、他業務に2割」にシフトできるくらい工数を減らせているのは確かですね。結果としてコスト削減・リソース効率化につながっていると思います。広告をチェックしている本数には変わりはなく、むしろ増えているのですが、アドミルで効率化できていることにより、他業務にもリソースを配分できているという形です。
業務工数割合の変化
ーツールの機能と効果
アドミル 大曽根:ツールの機能面で「これがすごい!」というポイントがあれば、改めて具体的にお聞かせください。
細川氏: さきほど触れましたが、画像内の小さなURLを自動で見つけて「リンクが開けない」と指摘してくれたのには感動しました。自分で見つけるのは相当大変なので。そういう抜け漏れを防ぐ効果が大きいですね。
的山氏: OCR(文字認識)技術の精度が高いのか、細かい表記を見逃さないんですよ。自動でURLチェックしてくれる機能も含めて、「細部まで網羅的に確認できる」という点はものすごく助かっています。そういった機能の活用により、広告配信までの審査ラリーの回数を減らすことに成功しました。
広告配信までの審査ラリー(1案件当たり:前年同時期比較)
ー導入後の総合的な効果
アドミル 大曽根:実際、「アドミル」を導入してから得られた総合的な効果や、
導入前とのギャップはどのように感じていますか?
的山氏:導入前は「法務担当の業務負担が多少は減るかな」という程度のイメージでしたが、実際には想像以上に業務フローが変わりました。「ツールへのキーワード登録」や「自動判定の活用」により、チェック体制をチーム全体に広げやすくなったのも大きなメリットです。
それまで私が中心となって進めていた作業をチームで共有できるようになったことで、「広告審査」という業務は言語化して伝える・教えることが難しい部分が多いのですが、「アドミル」のおかげで高い審査基準を維持できています。
さらに、審査ラリーが減少したことで広告を市場へ投入するタイミングが早まり、機会損失を抑えられた点も大きな効果です。配信開始日が早まるほど実行できる施策や検証が増え、その結果、売上向上にも貢献できています。
ー改善点と今後の期待
アドミル 大曽根:ありがとうございます。では、改善してほしい部分や今後期待する機能について教えてください。
的山氏: 今後さらにAIが進化して、キーワードの自動サジェストやレギュレーション抽出などができるようになると嬉しいです。たとえば「こんな表現はどうですか?」と提案してくれると、事業部ともやりとりしやすいと思います。
細川氏: そうですね。現場では「これ使える単語かな?」と毎回問い合わせることも多いので、「アドミル」が共通言語のハブになってくれれば、事業部とのコミュニケーションコストが下がりそうです。導入後のアップデートスピードも早いので、引き続き期待しています。
アドミル 大曽根:AIサジェスト機能は2025年の5月中までには実装予定です。実装した際にはぜひご活用ください!
ーアドミルの推しポイント
アドミル 大曽根:最後に、アドミルの推薦ポイントや自由なコメントがあればお願いします。
的山氏: 「アドミル」は、私たちのように法令遵守が重要な企業で特に役立つと思います。
動画・画像・テキストの細かい部分までチェックが行き届きますし、ナレッジを標準化できるのが大きいです。さらにコンサルに近いサポートも期待できるので、導入して終わりでなく継続的な改善が行えます。
細川氏: 弊社のように広告審査が頻繁に必要な場合は、業務負荷のカットや人的リソースの最適化につながります。今後もAI強化など、いろいろなアップデートが進むようなので、中長期的に見てもおすすめですね。
アドミル 大曽根:ありがとうございます。本日はお忙しいところ、業務の詳細までお話しいただき助かりました!
的山氏・細川氏:はい、今後ともよろしくお願いします!